はじめに

 グローバル化が進んでいる世界で、英語は、最重要科目とも言える。国際会議で、国際ビジネスの場で、英語は必需品である。通訳を介して話していたのでは、会話のスピードに追い付かず、話はどんどん進んでいく。また、どこの国の人間でも国際ビジネスに関わっている人は、おおよそ英語は出来るのである。英語圏の人間だけが英語をしゃべるのではなく、世界中の人間が世界共通語として英語を使っているのである。あらゆる仕事が国際化している昨今、英語が出来るかどうかでその可能性が広がりもするし、狭くもなるのである。
 しかし、残念なことに、日本は、英語に関しては、今だ後れを取っている。世界最高の技術力もあり、世界有数の大企業もあり、また、多くのノーベル賞学者も輩出している日本ではあるが、英語だけは、今だ苦手である。しかし、これは、とても残念なことで、逆に考えれば英語さえ出来れば、日本が、日本人が、各分野でさらに世界へ羽ばたくチャンスが増えることになるのだ。
 但し、この場合の英語力とは、会話程度のものではなく、英語でスムーズに自分の意思を相手に伝え、相手の英語で話すことも構えることなく、自然と理解できるレベルである。日本の普通の中学、高校では、英語の授業はあっても、英語で授業を受けることは、ほぼないと言える。英語の授業も日本語を介して教えるので特にヒアリングやスピーキングは上達しない。
 この実情の中、その一番の解決方法は、海外留学ではないかと思う。出来れば語学留学ではなく、大学への正規留学を薦めたい。正規留学で培った語学力は、語学留学とは比較にならないほど大きい。もちろん、簡単なことではない。また、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど英語圏への正規留学は、費用も日本の大学に比べるとかなり、かかってしまう。その国の人間には安い学費も、外国人学生には、何倍もの学費を取る大学も多いし、生活費もかかる。もちろん、アメリカなどには、日本で勉強するよりも安い学費の大学もあるが、有名大学の学費となると、日本の私立大学の学費の3倍4倍はかかってしまう。比較的安いと言われているニュージーランド、オーストラリアでさえ、外国人用の学費は、かなり高くなってしまう。
 そこで、紹介したいのがタイの大学のインターナショナルプログラムである。タイの大学は基本的には、タイ語で授業をしているが、インターナショナルプログラムとは、全ての授業を英語で行う課程である。多くのタイの大学がインターナショナルプログラム、もしくは、インターナショナル・カレッジを設けている。タイは、日系企業も多く進出していて、タイへの直接投資では、日本が第一位である。タイと日本は、とても強いつながりがあり、日本にとって、タイはとても重要なパートナーと言える。そんな状況の中、タイで勉強することは、タイを知る上でもとても有効であるし、タイと日本のビジネスをはじめとする交流には、タイできちんと勉強した人間の存在は必要不可欠である。

 また、タイの大学のインターナショナルプログラムは、国際基準にのっとったレベルの高い授業を英語で受けることができるので、タイのみならず、世界で通用する英語力、学力を持った人間を養成することが出来る。さらに通常のタイの大学の学費に比べれば高いが、日欧米の大学に比べた場合、費用もとても安く、また、生活費も安くすむのである。これは、総合的には、日本で教育を受けるよりも安く、高度な英語を使った授業を受けることができるのである。日本人はまだ少ないが、韓国人や中国人など英語による授業を安く受けることが出来るので、好んでタイの大学に来ている。また、そういう留学生間でも国際交流が出来るのである。先ほど述べた英語圏への留学だけが留学ではないのである。韓国人学生などは、中学、高校からタイのインターナショナルスクールに親元を離れて留学に来ている子たちもいる。
 最も権威のある世界大学ランキングのQS World University Rankings 2013-2014において、タイの大学は、ベスト800以内に8校入っている。タイのトップ大学であるチュラロンコーン大学は、世界239位、マヒドン大学283位、チェンマイ大学551~600位、タマサート大学601~650位、カセサート大学651~700位以下、コーンケーン大学701位以下、キングモンクット工科大学701位以下、ソンククラー大学701位以下となっている。ちなみに東京大が32位で、早稲田大学で220位、慶応大学で193位、東京薬科大学で276位、東京理科大学で441位である。その他の有名私立大学は、ランキングに入っていない。タイの大学の教育レベルの高さを示す一つの材料となる。特に国際課程では、チュラロンコーン大学、マヒドン大学、タマサート大学の3校がトップ3と言われて、続いてカセサート大学と続く。その他、バンコク大学インターナショナルカレッジや大学全部がインターナショナルプログラムであるアサンプション大学も国際課程の大学としては有名であり、多くの留学生を受け入れている。
 また、留学期間中にタイ語を学ぶチャンスもあるため、タイ語も習得すれば、トリプルリンガル(三カ国語話者)になれる。日常会話程度であれば、さほど難しいことではない。しかし、このもう一ヶ国語が将来、必ず役に立つ時が来る。まして、タイ関係の仕事にかかわる場合であればなおさらである。
 まだまだ、日本では大学の名前で就職の善し悪しが決まってしまう傾向があり、留学は就職に不利と現実があるが、この10年、20年で日本は急速に変わってきていて、企業の考え方を同様に変わってきている。大学で何を勉強してきたか、どういう経験をしてきたか、何が出来るのか、さらに、語学力のような個人能力を示すことで、日本の有名大学に負けない未来が開ける可能性は十分にある。これからの日本を考えると、タイの大学への進学も選択肢の一つに考えてもいいのではないかと思う。

 

 

 

 

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